Prologu.1 始まりの戦い

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『千年の子供』 サウザントチルドレン(TC) 魔女ルシファーに体を弄られ、心臓に特殊な魔術を掛けられた人間の子供達を世界の人々はこう呼ぶ。 TCは不老不死なる存在である。そう言い放ったのは魔女。TCは魔女が死なない限り死ぬ事はなく、魔女以外の攻撃では死なない。例え、心臓を刺されようが、頭を破壊されようが、三時間あれば復活する。そんな存在として、最強の戦闘兵器として使おうと考えていた。 近頃魔界の様子がおかしいと察知したのは、冥界の王ハーデスだった。 冥界には村や街、ましては民など存在しない。存在するのは天蓋魔宮グリモボラスとハーデスだけ。 別名、死神とも呼ばれる冥王は、創世神から世界の監視役を頼まれているが、創世神は世界が崩壊する争いさえ無ければいいと考えているので、実際にはハーデスはただ世界の流れを見ているだけである。 「魔女が良からぬ事を企んでいるのか……我には関係の無いことだが、戦乱の臭いがするな」 始まりの戦い。大きな傷痕を遺した戦争。その戦いで何があったのか…種族の垣根を越えた結束。想いは力となり、世界は再生へと動き出す。
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