7382人が本棚に入れています
本棚に追加
/224ページ
『おはようございます。お熱計って下さいねぇ~。』
朝、看護婦さんの優しい声で目が覚めた。
コンニャクの魔力により、すっかり枯れ果てて脱け殻のようなイケメン。
ボーっとしながら体温を計り、看護婦さんに体温計を手渡す。
『おすっ。』
ひゃぁ!!
真綾!!
いつの間に?
病院のドアって静かだから分かんなかったよ。
てゆーか、ホントに来てくれたんだぁ。
『彼女さんですか~?』
ふんわりした声でしゃべる看護婦さん。
『はい。僕のハニーで『違うし。失礼な事言うな。』
こらこら。
看護婦さんに敵意を丸出しにしたらダメ。
すんげぇ目で看護婦さんを睨む真綾。
これはハンターの目です。
看護婦さん逃げてぇぇぇ!
『あ…はは。じゃあ、お昼ごろにまた来ますね。』
看護婦さんはかろうじて笑顔を保ち、去っていく。
最初のコメントを投稿しよう!