薔薇色☆生活

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個室に真綾と二人きり。 病院独特の匂いに混ざって、僕の鼻をくすぐる真綾の甘い匂い。 枯れ果てた筈のマグマが沸騰しはじめる。 どうやら僕に限界はないらしい。 『で?マーは何したらいいの?』 え? う~~~~~ん。 僕としては、ただここに居てくれるだけでいいんだけど… 『…ぇ…と………じゃぁ…リ……リンゴ………むいて…くれる………?』 昨日、ママンが着替えと一緒に持ってきてくれたフルーツ盛り沢山なカゴからリンゴを取り出した。 ピーピーピー 『はい。どうされました?』 『りんご剥いて。』 『…………え…?』 きゃぁああああ!! ナースコール! 『すいません!間違えました!』 真綾…。 ナースコールで【りんご剥いて】って、たぶん前代未聞のムチャブリだよ。 『なんだよ。』 真綾がナースコールを取り上げた僕を睨む。 『…ぁ……ナースコールは…その………もっと…緊急の…時に………』 『もっとハキハキしゃべれ!男なら堂々としろ!イライラすんだよ。次にオドオドしゃべったら二度と口きかないかんな。』 え? なんか怒られた。 『はい!わかりました!』 僕は幼稚園児ばりに元気よく答えた。
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