薔薇色☆生活

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売店から戻ってきた真綾の手には、大量にお菓子が詰め込まれたビニール袋が2つ。 まぁ、病院ってヒマだしね。 『あぁ~、疲れた。はい。』 ドサッと僕のベッドの上にビニール袋をのせ、中からカルピスを取り出し僕に差し出した。 『ありがとう。真綾。』 うん。 普通に…普通に。 会話がない。 いや。 僕は別にいいんだ。 こんなに近くで真綾のこと見てられるから。 でも真綾はヒマじゃないのかなぁ?? 『えーちゃぁぁあん♪ママ、お仕事休んできちゃったぁ♪』 ママン!? だから矢沢みたいに呼ばないでってば。 『あ、どーも。』 ペコリと挨拶をする真綾。 『昨日も来てくれてたわよね。もしかして、えーちゃんの『違います。』 ママンの言葉を遮り完全否定。 『うふ。可愛い娘ねぇ。こんな可愛い娘がえーちゃんとお友達になってくれるなんて嬉しい。』 ママンがニコニコ笑う。 真綾は少し不服そうだがさすがに【違います】とは言えなかったみたい。 『ママ、僕なら大丈夫だよ。社長なんだからちゃんと仕事しなきゃ。』 せっかく真綾と二人きりなのに邪魔しないでよぉ。 『おばさん社長なの?』 真綾がビックリした顔をした。 確に、僕のママンは女社長って感じじゃない。 女社長ってさ、キリっとしててスーツとかサラっと着こなしてるイメージがあるじゃない? 僕のママン、ゴスロリ一歩手前のフリフリピンクな服。 年よりは若く見えるといっても、さすがにキツイ。 『パパとえーちゃんがニートだから、おばさんが頑張らないといけないの。』 『………。』 パパがニートとか言われて真綾が返事に困ってる。 そりゃ困るよね。 『お前、がんばれよ!こんな可愛いお母さんをコキ使うな!働け。』 真綾に背中をバシっと叩かれた。 『ぶごっ……はい。』 カルピスが少量、鼻から飛び出た。 『汚なっ!』 すんごい嫌そうな目で僕を見る真綾。 鼻から白いの垂らす僕。 そんな僕たちを嬉しそうに微笑みながら見つめるママン。 幸せって、こんな色?
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