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ふははははは。
しかし!そんな事でくじける俺様ではないのだよ。
次の日、僕は始発の時間から駅でエイドリアンを待った。
もちろんウルトラキュートなプリキ○アのハンカチを握り締めて。
ガチョ───────ン!
只今、僕の目の前を終電が通過いたしたであります!
駅員が始発から終電まで駅にいた僕を、まるで不審者でも見るような目でみている。
ぬぅうう。
負けるものか!
お前なんぞにエイドリアンを渡してなるものか!
僕はエイドリアンを初めて見た時の、目玉が口から飛び出しそうな衝撃を忘れられないのだ。
エイドリアンほど僕とお似合いになれる女子はいないだろう。
運命とは何と残酷なものなのだろう。
出会うべくして出会った運命の恋人……
その二人が運命が用意した駅員の手によって再び引き裂かれようとしている。
エイドリアン。
僕は駅員なんかにまけないよ。
必ず君を見付けてあげるからね。
てことで、次の日も始発の時間から駅で待ち伏せ。
しかし、その日も終電までまったけどエイドリアンは現れなかった。
次の日も、その次の日も、そのまた次の日も……
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