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そして、今日。
私は有沙を殺すことにした。
夜9時。
一通のメールを送る。
“今、どこにいると思う?”
有沙は恐らく私のメアドを消している。
でも分かりやすいアドレスだから分かるだろう。
“は?”
随分生意気な口の聞き方だね。
“今ね、有沙の家の前にいるんだぁ~”
“は!?”
有沙は窓の向こうに姿を現し、こっちを眺めている。
隠れているから見つかるわけない。
“私ね、ほんとに有沙が好きだった。もう私のことなんて好きじゃないでしょう?”
“なんでそう思うのよ”
ほら、またはぐらかす。
“私を愛してくれない有沙なんていらない”
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