5人が本棚に入れています
本棚に追加
trip。
ビー玉みたいな飴玉を
閉じ込めてた
透き通るみたいな
青色の包み紙。
光を反射して
きらきら
きらきら
セロハン素材。
きっと君には
「またお前
馬鹿馬鹿しい事してんなぁ。」
って笑われるんだけど
何と無く
飴玉からの世界が
見たくなって
片目をつむって
別世界への
小さな入口を覗き込んだ。
いつもの世界が
海の底に沈んだみたい。
綺麗な青に染まってる。
安堵の溜息一つ吐いて
何だか元の世界よりも
安心するし
静かで懐かしいから
帰りたくないな、って
呟いた。
それでも
「またお前
馬鹿馬鹿しい事してんなぁ。」
君が迎えに来たから
帰るよ。
「ただいま。」
「とうとう頭がやられたか。」
今日はここでおしまい。
君には内緒の一人旅。
最初のコメントを投稿しよう!