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最初、混乱で何を言えば良いのか変わらなかったが、
感情のまま夕鶴を抱きしめた。
「夕鶴っっ!!」
「うわぁっ!」
「やったじゃないか!子供!子供だぞ!!」
「あ。あぁ・・・」
異常なほどの夫の喜び方に、カイに抱かれている夕鶴は少し戸惑う。
「あ・・・そういえば、今何ヶ月だって?」
「さ、三ヶ月だって・・・今日病院行ってきたら、そう言われた」
「そうかぁ三ヶ月・・・。じゃぁ、産まれるのは今年の10月だな」
「そうだな・・・」
そう言い愛しそうに自分の腹に手を置く夕鶴にカイは微笑みながら言った。
「なぁ、夕鶴?」
「ん?」
「幸せになろうな。腹の中のチビも一緒に暖かい家庭作ろうな」
カイの言葉に夕鶴は頬を赤くしながら微笑みながら「あぁ」と答えた。
そんな夕鶴が愛しくて更に彼女を抱きしめる力を強くした。
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