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幸せな・・・
「ただいま」
「お帰りなさい」
深波家の夜。
カイが帰宅すると同時に、その声を聞いた。
彼の最愛の妻である夕鶴の声だった。
「ご飯にするか?それとも、風呂に入るか?」
「そうだな・・・じゃぁ。先に風呂に入ってくるな」
「・・・うん」
「なんなら、一緒に入るか?」
「・・・・いや、遠慮しておく」
「そうか」
いつもの夕鶴とは思えないほどの、彼女の返事の仕方にカイは突っかかりを感じた。
いつもの彼女なら「ふざけんな!」の一言や二言を言うはずなのだが・・・・。
兎に角カイは入浴を済まし、夕食をとり終えることにした。
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