0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ?彩は、海って好き?」
ある日の晴れた昼休みの事。
神橋絵里奈は親友である天宮彩にそう問いかけた。
「え?海・・・・?」
「うん!海」
「うん、好きだよ。絵里奈は?」
「私は、海が大好き。広くて綺麗で・・・・」
逆にそう問いかけた彩に絵里奈は笑顔で答えた。
海に関する事について話をする絵里奈は本当に幸せそうで・・・・。
本当に絵里奈は海が好きなんだと、彩はそう思う。
「そうかぁ・・・・」
彩は軽く返事をしながらとある事をひらめいた。
「じゃぁさ、私の叔父さんが海の近くでペンションやっているんだけど、
絵里奈が良ければ、今度の連休にでも遊びに行かない?」
「え?」
彩の誘いに絵里奈は少し驚いたような顔をする。
そんな彼女に彩は優しく微笑みながら続けた。
「うん。場所もそこまで遠くないから・・・・」
「うん!行く。行こう」
「じゃぁ。決まりだね」
絵里奈の返事に彩はそう答えた。
また一つ、楽しみが増えた――・・・・。
そう、二人は思った。
最初のコメントを投稿しよう!