プロローグ

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(なぜ……僕はこんな目に…) 少年はもう3時間、目の前の景色を見つめ続けていた。 景色が美しいがために見つめていた………というにはそれは美しいというにはキツすぎる景色だ。 少年の目の前には金属製のものが下の地面が見えないぐらいに散らばり空には黒い鳥………この世界での食肉鳥が暁の空を飛び回りたまに啄むために降りてくる。 食肉鳥なので肉を啄むわけだがその肉は………人の屍である。 少年はけして頭がおかしいわけではない。 少年がいま見てる景色は、普通の人間よりも少し違う。 さらに少年はまばたきすることも体を動かすこともできない。 少年は生きている思考で助けを呼ぶ。 (誰か……助けてよ❗❗❗) 少年は今…………… エメラルドグリーンの水晶のようなものにまるで凍ってように微動だにせず閉じこめられていた
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