プロローグ

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少年の視界に入るものは、すべてエメラルドグリーンだ。 始めは美しいかもしれない。 だが3時間もの間まばたきせずに見続けると気がおかしくなりそうだ。 だが不幸中の幸か、少年の視界がエメラルドグリーンのため、食肉鳥の食べてる屍の生々しい肉の色もエメラルドグリーンなので、吐き気などの不快な気分にならない。 そもそもなぜ地面が金属製のものにうめつくされて、人の屍が転がってるか………理由は簡単だ、 この世界は約半世紀にわたり戦争をしていた。 この世界は回転積円体(地球と同じ)の星であるがこの星の核(中心部)にあたるところに直径約110Kmほどであるが常に約2000度ほどの高温を発生させ直視すれば目を焼くほどであろう輝きを放つ『P.S』(紅炎星)【Prominence・Star】がある。 人々はこの『P.S』から得られる熱エネルギーを電気などの生活エネルギーに変え、さらに出てくる光を空を覆いつくす大気中の水分が集まってできた海、『S.S』(蒼穹の海)【Sky・Sea】が光を屈曲させ最終的に海をぬければその上にある星を覆う、『L.B.M』(水色の鏡)【Light・Blue・Mirror】が光を反射し再び『S.S』に入り屈曲させた光が屈曲させたことによりやわらかな光になり人々が暮らす地表に降り注ぐ。 降り注いだ光は植物に恵みをもたらし、育った植物を食べる、虫や草食動物、それを食べる肉食動物とのように食物連鎖がつくられる。
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