第一話

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「知らないのか。それは残念だ。じゃあ号令は私がやるか……起立」 神田ちゃんのかけ声に合わせてみんなが立ち上がる。もちろん俺も。 「ふっふっふ、私がそんな命令に従うと思って「礼」 『ありがとうございました』 さて、帰るとしよう。まだ昼前だってのに凄い疲れる日だったよ、まったく。 あとさっき気付いたがこのクラスに知り合いはいないらしい。また友達を作らないと行けないわけだ。明日頑張ろう。 「ちょっと待ちなんさ」 「…………」 何か変な言葉が聞こえたけど錯覚だよな? 「ちょっと待ちなんさ」 「…………」 「ちょっと待ちなんさ」 「その話し方やめろ」 最後の「なんさ」の部分がすごく腹が立ちます。そして当然千石がいた。 「で、何だよ」 「あんた、少し待っちょくれんかね」 「だから待ってるだろ」 「町田はん、待ってくりゃんせ」 「おい、次普通に会話できなかったら帰るぞ」 この子の相手するの超めんどくさいっす!!
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