第一話

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「目的……私は神になりたいわ」 「帰るわ」 完全に頭おかしいな。コイツとは真面目な話が出来る気がしないわ。 「はいはい、もう話も終わったし帰っていいよ」 「じゃあな」 「さようなら」 俺は別れの挨拶をして千石の横を通り過ぎて帰る。しかし、ここで一つ疑問が生まれる。 「…………」 「…………」 「…………」 「…………」 「何でわざわざ俺と肩を並べて歩いてる?」 「だって私も帰るし。学校出るまでは同じ方向に決まってるじゃない」 「そうだけど、タイミングをずらしたりして欲しかった」 じゃあな。って言ったのに隣にいられたらちょっと恥ずかしいんだけど。俺だけじゃないよな? 特に話すことも無いのに千石はずっと何か言ってくる。よくそれだけ口が動くもんだな。 そしてそのまま下足箱に着き、靴を履き替えて校門を目指す。履き替える時に千石の下足箱からラブレターらしき紙が雪崩を起こしていたのは気にしないでおこう。 そして校門を出てやっと小娘から解放される時がきた。 「さてと、俺はこっちだから」 「そう、私もこっちよ。良かったわね」 何が良かったんだろうか……分からない。
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