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「起きなさい」
「…………ん~……」
「起きなさいってば」
「…………もうちょっとだけ」
「次起きないと顔面潰すわよ?」
「…………もうちょっと寝かせてくぷぎゃぁぁぁ!!」
激痛。それが今日の俺の目覚ましらしい。すっごく頭が冴え渡るような目覚めだ。
ん、ちょっと待てよ? 実は今、俺の家には誰もいない。なぜなら……まぁその説明は置いておこう。
つまり言いたいことは、寝ぼけてる俺と会話していたのは誰だ?
「やっと起きたわね」
「…………あぁ」
「もしかして顔面痛い?」
「…………あぁ」
痛みに耐えながら体を起こして目を開けてみるとそこには……
「舞ぴょんが起こしに来たよ?」
「……何のつもりだこの野郎」
千石 舞がいた。
「ちょっと! 彼女がわざわざ起こしに来てあげたのよ? もっと喜んだらどうなの?」
舞は学校の制服を着ている。そして何故か起こしに来たらしいが、そんなことは今どうでもいい。
「色々と聞きたいことがあるんだが……まず、どうやって家に入った?」
「いや~、私男の子の部屋に入るのって初めてなんだよね~」
「人の話しを聞けって。どうやって入ったんだ?」
「やっぱりエッチな本が大量に保管してるのかな? もぅ~えっちなんだからっ!!」
「…………」
「私に変なことしちゃ駄目だか」
「あん?」
「すいません」
怒っちゃいました。
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