第一話

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―――――――― 「起きなさい」 「…………ん~……」 「起きなさいってば」 「…………もうちょっとだけ」 「次起きないと顔面潰すわよ?」 「…………もうちょっと寝かせてくぷぎゃぁぁぁ!!」 激痛。それが今日の俺の目覚ましらしい。すっごく頭が冴え渡るような目覚めだ。 ん、ちょっと待てよ? 実は今、俺の家には誰もいない。なぜなら……まぁその説明は置いておこう。 つまり言いたいことは、寝ぼけてる俺と会話していたのは誰だ? 「やっと起きたわね」 「…………あぁ」 「もしかして顔面痛い?」 「…………あぁ」 痛みに耐えながら体を起こして目を開けてみるとそこには…… 「舞ぴょんが起こしに来たよ?」 「……何のつもりだこの野郎」 千石 舞がいた。 「ちょっと! 彼女がわざわざ起こしに来てあげたのよ? もっと喜んだらどうなの?」 舞は学校の制服を着ている。そして何故か起こしに来たらしいが、そんなことは今どうでもいい。 「色々と聞きたいことがあるんだが……まず、どうやって家に入った?」 「いや~、私男の子の部屋に入るのって初めてなんだよね~」 「人の話しを聞けって。どうやって入ったんだ?」 「やっぱりエッチな本が大量に保管してるのかな? もぅ~えっちなんだからっ!!」 「…………」 「私に変なことしちゃ駄目だか」 「あん?」 「すいません」 怒っちゃいました。
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