第一話

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「一体どうやって家の中に入った?」 「どうやってって言われてもな~。玄関開いてたから普通に入ってきちゃった」 「なんだと……」 おいおい、鍵くらい掛けようぜ俺。これからはしっかり戸締まりしまよう。 ただ、鍵が開いてるからって普通の人なら入ってこないけどな。 「あと二つ質問するからちゃんと答えろよ?」 「え~!! 嫌だって言ったらどうする?」 「答えろよ?」 「了解です」 寝起きにこいつと会話するのはかなりの精神力を消費する。ため息が出る。 「じゃあ、まず何をしにきた?」 「一応今日は彼女ってことになってるから起こしにきちゃった。てへっ」 なんだろう。イライラする。ものっそいイライラするなぁ!! よし、次の質問いくぜ!! 「あっれ~? 外が真っ暗だぁ。舞ちゃん。今が何時なのか教えてくれません?」 「午前4時だよん」 「うん、早いわ。マジで迷惑極まりないから」 はぁ、俺の睡眠時間が無駄に少なくなっちまったじゃねぇか。来るならもっといいタイミングで来いよ。 「私はいつも4時に起きてるんだけど、迷惑だった?」 「まぁ、迷惑だ」 「え~私が悪いの~? 私は悪くないよ~」 なんか駄々をこねだした。それよりも舞は本当に4時に起きてるのか? だとしたら何をしてるんだ?
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