第一話

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え~、俺は今絡まれています。すごい勢いで。しかも女の子。 「今、暇でしょ?」 「いや暇じゃないですよ。今から始業式なんで行かないと行けないんです」 「私も始業式に行かないといけないけど行きたくない!!」 「だから何っ!? じゃあ行かなかったらいいじゃん! 巻き込まないでくんね!? 」 「ごめん。それ無理」 「なんでだよっ!! 全然無理じゃねぇよ!!」 この子超めんどくさいです。何故か俺を引き止めてくる。学校はすぐ目の前にあるのに入れないから困る。 今日は高校二年生になって初めての始業式だってのに…… 「あ~何て言うかもういいや。行っていいよ?」 なんか分からないけど教室に行くことを許可してもらえた。 「じゃあ行く。君も遅れないようにね」 俺がこの女の子の横をちょっとだけかっこいい感じを出しながら抜けようとした時。 「ごめん、やっぱり無理」 「ぶっふぉぉぉい!!」 足を引っかけられました。顔面着地です。えぇ、顔面凶器です。……うん、意味分からないですね。
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