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「え? 何なの? ねぇ!!」
自分が地面に張り付いている今の状況が理解できない。何故こうなったの?
「なんでほふく前進してるの? もしかして軍人オタクの人?」
「違うわ!! それより明らかに俺の足の動きストップさせる力が働いたけど犯人は誰だっ!? お前だ!!」
今だに地面に張り付いている俺は大声を張り上げた。どうしても言い返してやりたかったんです。地面に張り付いているけど。
「転けたのを人のせい? いくらなんでもそれは情けないわ……」
「畜生っ!! 俺が悪いのか? そうなのか?」
「あなたが悪い」
「嘘だっ!! お前は嘘をついている!!」
なんとかしてこいつを負かさないと俺の気がすまない。かなり勝ちたいっす。
「私は何もしていない。これは紛れもない事実」
「異議ありだ!!」
俺は男らしい声を出して反論に出ようと思う。まだ寝転んでいるんだけどね。
「異議を却下します」
「なんでぇ!? え? 俺勝てないじゃん」
「ふっふっ何を今更……それとも勝てると思っていたのかい? そんなことだからあなたは彼女がいないのさ」
何とも言えない脱力感を感じた。なぜ初めてあった女の子にここまで言われないといけないんだろうか。
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