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ここで体を起こして立ち上がり女の子の面を睨み付け、そして一言。
「お前の顔だって可愛いじゃないか!!」
「急に何よ? てかそんなこと知ってるけど」
しまったぁぁ。ここで「お前もそんな顔じゃ彼氏いないんだろ?」って言うはずだったのに。
なんで可愛いんだよ!! はっ、文句言えないくらい可愛いよ。
肩にかからないくらいまでの綺麗な銀髪。ぱっちりとした二重で愛くるしい目。筋が通っている鼻。どうしても目が行ってしまう桃色の唇。綺麗な肌も全てが完璧だ。
「何見とれてるのよ。私のこと好きなの?」
「好きではない。ただ嫌いでもない。あえて言うなら普通だ。もういいか? 行かせてもらうわ」
「む……」
また横を通りすぎようとすると足をひっかけようとしてきたので逆にこかしてやった。
「わっ!!」
「正当防衛だから俺は悪くぬぁ~い。じゃあな」
途中で振り返ると転けている女の子を見るとパンツが見えそうだったので目をそらした。ちょっと顔が熱くなりながら教室へ向かう俺。気持ち悪いです。
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