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今は教室の前にいるんだけど、非常に入りにくいなぁ。こういうのって扉開けると注目あびるじゃん。
「お前先に入れよ」
「嫌よ。だって私、教室に入るつもり無いし」
「あっそ。じゃあ帰れ」
本当に帰れ。教室入らないんならなんでこんなとこまで来たんだ。大体俺はまだこの小娘と違うクラスであると願っている。
「じゃあ帰らしていただきます」
「はいはい。じゃあな」
「さて帰ろうかな?」
「うん。だから早く行け」
「あぁ~、帰りてぇっす」
「え? うん、だから……」
「家を目指して歩き出しそうな勢いだわ」
「?」
さっきから何なの? ずっと足踏みしてるんだけどこの小娘。
「とめてよぉぉ!! このままじゃ私帰っちゃうんだよぉぉ!?」
「知らねぇよ!!」
ガラガラ…………
「何してんだお前ら?」
「「あ……先生」」
あぁ~!! 変に騒ぎすぎたから先生が様子見に来ちゃったよ。もう絶望だよ。初日からこんな修羅場迎えるなんて思わなかったさぁ……
「先生。これには理由がありましてですね? まとめるとこいつのせ……」
「すっとこどっこいしょ~!!」
いいから黙っててくれないか? せっかく俺が上手く場を収めようとしてたのにだな? お前がそうやって騒ぐからややこしく…………
「私は遅刻したぐらいじゃ反省しませんよ?」
「いいから黙っててくれないか?」
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