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この小娘は口が疲れたりしないのだろうか。ずっと動かしてるぞ……
「困った生徒の担当になってしまったらしいな、私は」
「そうですね。言っておきますが私は手を抜きませんよ?」
はぁ、先生に宣戦布告しやがった。先生も「何この子」みたいな顔してんじゃん。
「お手柔らかにな。そんなことより教室に入れ。皆を待たせたままだ」
「はい。遅刻してすいませんでした」
「私は謝らないですよ? 私は、謝りませんから」
どんだけ謝りたくないんだよ。とか思いながら先生に続き教室に入る。先生のいい匂いが……気持ち悪くてすいません。
「え~、この二人も来たから全員揃ったな」
前から見てる分には皆いい人そうだ。不良みたいな人も見当たらない。茶髪の人とかはたくさんいるけどそれは別に変わったことじゃない。
この学校はまぁまぁ入学が難しい。その分校則がゆるいため髪を染めても構わないのだ。隣にいる小娘なんか銀髪だしな。
「じゃあ、町田 陵(マチダ リュウ)はあの席な? で、千石 舞(センゴク マイ)はあそこ。はい座れ」
先生に座る席を教えてもらい席に向かう。ちなみに町田ってのは俺の名前な? あの小娘は千石っていうらしい。
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