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自分がこれから一年間使うであろう机にカバンを掛けて座る。千石も普通に座ったみたいだ。
「さっきどこまで話したっけな……」
俺たちが騒いだせいで話が途切れたんだな。すいません。
「そうだ、自己紹介するところからだったな。一年お前らの担任をすることになった美人教師の神田 蘭(カンダ ラン)だ。彼氏とは別れたばかりで最近少しムラムラしている。神田ちゃんと呼んでくれ」
『ブハァッ!!』
男子が鼻血を出して悶えている。女子ですら鼻を押さえている人がいるぐらいだ。この先生は何気にキャラが濃い人だったんですね。
「これから一年間よろしくな。あと彼氏と別れたってのは嘘だ。あまり私をいやらしい目で見るなよ?」
「なんですって! 教師という立場であるあなたが生徒に嘘をつきました」
おいおい急に立ち上がってどうしたんだ、千石。大丈夫か?
「これは許されていいのですか? 町田くんっ!」
「俺ぇ!?」
はい流れ弾。こんなことがあっていいのか? 駄目だろ。
でもなんか言わないとな~。みんな見てるし。
「なんていうか……てへっ」
「ドン引きだ。千石は座れ。町田は……廊下に出るか?」
神田ちゃん。いくらなんでも厳しすぎませんか?
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