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ダニー・ボイル監督作品。
大好きなイギリス映画界の期待の星であり、素晴らしい作品も多数撮っているダニー・ボイル監督。
本来なら駄作を作ってしまっていてもそっと見逃してあげたいが、贔屓はいけない。
駄作は駄作として紹介する。
28日後はオープニングのロンドンの街に誰もいなくなったシーンだけ秀逸。
一体何が?!というスリルを味わせてくれる。
しかし残念ながらよいのはそこまで。
ダニー・ボイル監督の作品のなかにはしばしば一番恐ろしいのは人間の欲望というコンセプトが登場する。
本作品もまさしくそのコンセプトを色濃く投影している。
ゾンビ映画ながら殺されるゾンビは非常に弱弱しく可哀想な描写さえされる。
それに比べてゾンビウィルスに感染していない人間は恐ろしい勢いで襲い掛かってくる。
主人公と一緒にいる二人の女性を我々によこせと欲望むき出しで主人公たちに襲い掛かってくる生き残った普通の人たち。
死に物狂いで戦う主人公たち。
もう、ゾンビは関係なくなっている。
実に中途半端な作品なのだ。
ゾンビは全く怖くない。
ゾンビ映画である必要があるのかも謎だ。
ただエンディングが複数用意されているという点は斬新で面白かった。
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