17人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
青い空
─パシャッ
綺麗な花
─パシャッ
暖かい親子
─パシャッ
ちょっと生意気な後輩
─パシャッパシャッ
「…またっすか」
写真を撮られると、生意気な後輩─越前リョーマがため息一つ。
毎日の様に写真を撮る先輩─不二周助に呆れてるみたいだ。
「クス、ごめんごめん。つい、ね」
「つい、じゃないっすよ。毎日毎日、よく飽きないっすね」
また一つため息をつくと越前は目の前の不二を嫌そうに見つめた。
彼が撮るのは何気ない日常ばかり。
何気ない景色ばかり。
そんなものを、よく飽きずにやるな、と越前は思った。
そんな彼を見て、不二はそっと微笑む。
「何気ないものだから、撮るんだよ」
.
最初のコメントを投稿しよう!