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「何を見てるの?」
不二が学校の裏庭で自分の撮った写真を見ていると、1人の少女が話し掛けた。
少女は黒くて綺麗な波打つ髪をしていて、緑色の目はとても澄んでいた。
不二は戸惑いながらも少女に写真を見せた。
すると、少女はキラキラと目を輝かせて不二を見た。
「これ、ちょーだい!」
「え…っ」
初対面で物をねだられて、不二は更に戸惑った。
しかし、少し考えて快く少女に写真を譲る。
すると少女は無邪気に笑った。
「ありがとう!」
少女は八重歯をみせて笑った。
これが、不二と美空との出会いだった。
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