君は君、僕は…

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君は君、僕は…

「沖田隊長ー、帯とか苦しくないですか?」 「大丈夫でさぁ」 くるくるとした甘栗色の長い髪の毛、豪華な着物、化粧でほんのり紅い頬、決め手はクリクリした目 自分でもこんなに女装が似合うとは思ってもいなかったし、やりたくなかった 「あとは…」 潜入捜査で仕方なくやる事になった“女装”最初は断ったが近藤さんに頼まれてしまえばやらないわけにはいかない 「これで完成、では行ってきてください」 潜入する場所は“女売却屋”真夜中に女を捕まえ、そのまま他国に売って金を儲けている天人を調査しに行く 現在真夜中の1時、人なんて一人もいない歌舞伎町をゆっくり歩き天人が来るのを待つだけ 後ろから微かな気配に気づいてるが振り向いたら捜査はできなくなる ゆっくり深呼吸をした途端、腕を捕まれ引き寄せられた 釣れた!あとはこれでコイツの基地に行くだけだ
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