第一章 強き者

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「下忍である私と居ては咎められますゆえお戻り下さい…」 陰弘は声だけを湖月に届けた。 「月見に身分は関係ありませぬよ?」 含み笑いを込めた声で陰弘の言葉を受け流した。 「っ………」 あまりに的を射た言葉に陰弘はただ黙るしか無かった。 「………」 「……はぁ」 再び沈黙が支配する。湖月は己自身の想いに耽った。
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