第一章 強き者

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しばらく、月見を楽しむと湖月は陰弘の方へ身体を向けた。 「死に急ぐ真似はなさらぬように…」 そういうと来た道を戻り屋敷へと戻って行った。 「……湖月…様」 その後ろ姿を見送ると木の太い枝から降りた。 「私のような者に何故そのように優しいお言葉を…」 誰も居なくなった暗い森林で呟くように言葉を発した。
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