日々、今始まる…

2/3
前へ
/3ページ
次へ
「こんばんは…神童 亜美殿…」 「…」 「三日後の赤月の夜…あなたに“訪れ”がまいります。」 「…おと…ずれ…」 「はい…“赤月の夜”にまた…」 「…って……まって!」 目が眩むほどの朝の光。 そんな中彼女は目が覚めた。 背中にじっとりと嫌な汗をかいていた。 「…“訪れ”…“赤月”…“三日後”…」 頭の中でぐるぐるとそんな言葉が回る。 ひどい吐き気がする。 「最悪…」 今日から2学期というのに体はだるく目眩までする。 だからと言って初日に遅刻はまずい。時計に目をやった。 「…最悪…」
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加