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「こんばんは…神童 亜美殿…」
「…」
「三日後の赤月の夜…あなたに“訪れ”がまいります。」
「…おと…ずれ…」
「はい…“赤月の夜”にまた…」
「…って……まって!」
目が眩むほどの朝の光。
そんな中彼女は目が覚めた。
背中にじっとりと嫌な汗をかいていた。
「…“訪れ”…“赤月”…“三日後”…」
頭の中でぐるぐるとそんな言葉が回る。
ひどい吐き気がする。
「最悪…」
今日から2学期というのに体はだるく目眩までする。
だからと言って初日に遅刻はまずい。時計に目をやった。
「…最悪…」
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