第十一章 幕開け、そして

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「……おい、あそこ」 「ああ」  その人の前に、男が二人立っていた。  声は小さかったが、聞こえていた。  しかし、それよりも。  倒れて動かないその人から、目が離せないでいた。  広がっていく赤い水溜まり。  あれは、血だ。  何度も何度も、見たことがある気がする。  識っている。
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