今日は少し機嫌が悪いのです

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午後の授業も終わり、理事長のとこへ行こうと立ち上がると またあの二人。 「ゆっきー帰ろっ」 「いえ、今日は私用があるので」 「えぇー 付き合うよぉ」 ついてくんなよ、迷惑だ。 「そうか 私用なら仕方がないな 帰るぞアキ」 「えぇーっっ」 毎度毎度助かるな… 「すみません室宮くん」 「いや、いーよ それより気をつけてな」 「はい、ありがとうございます」 じゃあなと言い残し教室をでた室宮と今崎を見送り 鞄を持ち今度こそ行くぞ、と進みだそうとしたその時 「片瀬冬樹っ!」 との声。 今度は何だと声の主を探してみれば毎度お馴染み室宮快翔親衛隊。 げんなりと顔を歪ませずにはいられないような数を後ろにつけてのご登場である。 ざっと20人くらいだろうか。 「…なんでしょう?」 この数相手でも負けることはないだろうがなんせ数が数だからあまり刺激しない方向で。 そう心に決め話を進める。 「これで何回目の忠告かわかってるの!?」 「えぇと… 18くらいでしょうか?」 「24だよ!!」 違ったか。 まぁ当てずっぽうで当たるほど運よくないしな。 にしても24て… しつこくね?流石にしつこくね?
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