266人が本棚に入れています
本棚に追加
ガラッ
「席つけー」
だらしのないようなしまりのないような声と共に入って来たのは高須 洸樹[タカス コウキ]
このクラス、もとい2-Sの担任である。
「(やっと来たか…)」
担任と言っても見てくれはホストそのもの。それでも退任させられないのはそれほどの実力があるのだと思う。
実際高須の授業はわかりやすい。
「全員そろって…
ん?今崎はどうした
まぁ、いい。
SHRはじめっぞー」
まだ帰ってなかったのか。
あの猫被り腐男子野郎。
と心の中で悪態をついてからまた外に視線をやる。
しばらくしたらくしゃくしに丸まった紙が自分の机に転がる。
また嫌がらせか?
ふとそう思い紙がとんできたほうを見ると目線の先には今崎がいた。
知らぬ間に帰っていたらしい。
カサッ
紙を破かないよう丁寧に広げてみれば
『SHR終わったら至急屋上に来たり。』
はぁ、非常にめんどい。
だがキャラ的には行かないと行けないわけで。
視線でわかったと教えれば満足したようでニコニコしながら前をむいた。
最初のコメントを投稿しよう!