今日は少し機嫌が悪いのです

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時は変わり休み時間。 今崎の言った通り屋上に来てみれば待ってましたと言わんばかりの顔で近づいて来る。 嫌な予感しかしない… 「ねぇ、確かゆっきーって会長の事すっごく嫌いだよねぇ?」 なにを企んでいるんだ、こいつは… 「えぇ… それがなにか?」 「これから先も関わりたくないよね?」 「そりゃあもう」 俺がそう言うと目をキラキラさせながら近づいて来る。 なんなんだこいつ… 「じゃあさっ王道君を作りあげようよっっ!!」 …は? 「お、王道…君…?」 「そうっ!!」 なんだそれ… 「一緒に王道主人公作りあげようよっっ」 まさか… 腐ネタか!? 冗談じゃないっ そんな面倒な事誰がするかっっ 「丁重にお断り致します」 「えぇっ なんでぇ~っ」 「自分から面倒事に巻き込まれるほど暇ではないので…」 「む~ じゃあ一個だけっ 一個だけ協力してっっ」 「お断りです」 そんなん許してたら切りがねぇよ… 「お願いぃ~ 会長を王道君に夢中にさせればネコ達の被害が防げるかもなんだよ!?」 ピクッ… 「そしたら被害件数も減るんだよ!?」 ピクッ 「なんか一個だけお願い聞くからぁ~」 ピクッ 「その一個と言うのは何でもいいんですか?」 「ぇ… ぼ、僕に出来る事の範囲内でなら、ね…?」 んー、まぁいいか。 たまには面倒事も。 毎日同じ繰り返しで飽き飽きだったしな… 一個だけでいいならいーだろ。 「了解です」 そう言ってやれば ぱぁあぁぁっ と効果音がつきそうな笑顔をむけ 「ありがとぉっっ」 と抱き着いてきた。 のを避けながらいいですよと言い屋上を後にした。
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