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教室に戻るためすたすた歩いているとちらっと生徒の会話が聞こえてきた。
内容はこうだ。
前からあったはあった強姦。
その被害がここ最近格段に増えている。
しかもその手口はどれも同じ残酷なものであり、犯人は同じである確率が高い。
もうひとつ共通点がある。
それは―…
被害を受けるほとんどが
ノーマルかタチだということ。
そのことから犯人は相当の手練れ、力が強いものと考えられる――…
ふむ、調べる必要があるな…
今日あたり理事長室に行ってみるか
ぽんっ
「ぅわっ!!」
「ふわぁっ!!」
悶々と考えごとをしていたらいきなり肩を叩かれがらにもなく大声をあげてしまったことを軽く恥ずかしく思いながら犯人に目を向ける。
「びっくりしたぁ…
いきなり叫ぶんだもん」
そこには保険医の御堂 優[ミドウ スグル]先生がいた。
身長は俺の方が優に高い。
ちなみに俺の身長は170前後だ。
メガネをかけ身長が低いのにも関わらず印象は可愛いと言うよりきれいと言える。
「すみません、考え事をしていたもので…」
「まぁ貴重な片瀬くんの叫び声が聞けたし、よしとするよ」
ふふっと笑いながら言うあたりが完璧腹黒だろうなという考えを彷彿させる。
「何か?」
「あぁ、そうだったそうだった
僕片瀬くんに用があるんだったね」
「えぇ、それで、その用というのは?」
「んぅーと…
あぁ!!理事長が呼んでたよ
放課後にでも来いだってさっ」
「了解です」
その後先生と適当に話して授業が始まるため教室に急いだ。
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