カーテン

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 私は慌てて窓から下を覗(のぞ)く。  首が異様な向きにへし折れた男の腕の中には、カーテンではなく首にロープを食い込ませたウエディングドレス姿の女性が強く抱き締められていた。  あれから数日経った。いつもなら小説の物語の構想に悩んでいる私だが今日は違う。  題名はどうしようか。そうだな……『カーテン』にしよう。 ━━━━━━終わり
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