都市伝説

2/3
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
「なあ、お前知ってるか?」 何が? 「ほら、今有名な都市伝説だよ」 都市伝説?知らないな。 「知らないのか?お前ホントに世間に疎いよなー」 うっせえ。たかが都市伝説くらいで騒ぐなよ。 「これがただの都市伝説だったらこんなに騒がないっての」 そうかよ。じゃあそれはただのじゃないって言うのか? 「ああ、ただの都市伝説じゃあない。実際に会った奴もいるしな」 会った?誰に? 「夢を見てるとな、ある少女が現れるらしいんだ」 少女?それはお前の願望じゃないのか? 「うっせ。とにかく会うんだよ」 さいですか。 「それで、その少女に出会うと死ぬって都市伝説なんだ」 死ぬ? 「そうだ。謎の悲鳴をあげた後、自分の腹に包丁を突き刺してそのままお陀仏」 それは怖いな。 「少女が夢に出た人達は、こちらから何かしなければ何もしてこなかったらしいぞ。お前も気を付けろよ?」 ご忠告、どうもありがとよ。 まあ、夢なんて生まれてから一度も見たことないから関係ないか。 「うしっ、じゃ帰ろうぜ」 了解。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!