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「なあ、お前知ってるか?」
何が?
「ほら、今有名な都市伝説だよ」
都市伝説?知らないな。
「知らないのか?お前ホントに世間に疎いよなー」
うっせえ。たかが都市伝説くらいで騒ぐなよ。
「これがただの都市伝説だったらこんなに騒がないっての」
そうかよ。じゃあそれはただのじゃないって言うのか?
「ああ、ただの都市伝説じゃあない。実際に会った奴もいるしな」
会った?誰に?
「夢を見てるとな、ある少女が現れるらしいんだ」
少女?それはお前の願望じゃないのか?
「うっせ。とにかく会うんだよ」
さいですか。
「それで、その少女に出会うと死ぬって都市伝説なんだ」
死ぬ?
「そうだ。謎の悲鳴をあげた後、自分の腹に包丁を突き刺してそのままお陀仏」
それは怖いな。
「少女が夢に出た人達は、こちらから何かしなければ何もしてこなかったらしいぞ。お前も気を付けろよ?」
ご忠告、どうもありがとよ。
まあ、夢なんて生まれてから一度も見たことないから関係ないか。
「うしっ、じゃ帰ろうぜ」
了解。
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