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「・・・もしかして、喋れないのか?」
俺のそんな質問に、首を縦に降る少女。
つい先程まで殺されるかもしれなかったのに、なんでこんなフレンドリーに接しているのだろうかと疑問に思ったが、包丁出されないならいいやと頭の中で完結させる。
少女はというと体育座りで塞ぎ込んだまま動かない。
結局彼女は何をしたかったのだろうか。
そんな事を考えていると、不意に少女が立ち上がる。
少女はしばらく一点をじっと見つめていたかと思うと、突然俺の手をとってどこかへ走り出した。
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