プロローグ

3/3
前へ
/26ページ
次へ
接触まで残り1分30秒。 俺は薄く光っているコックピット内の各種メーターなどを確認した。 どうやら異常は無さそうだ。 燃料はまだ半分もある。 しかし、残弾が少な過ぎた。 後、2機もヤったら丸腰だろう。 エレベーターもエルロンも…よし良好。 第1波との戦闘で少し被弾していたが何の問題も無い。 第1エンジンも第2エンジンも馬鹿みたいに元気だった。 夜間戦闘機『月光』(げっこう)は機嫌がいいらしい。 俺がスロットル(車でいうアクセル)を全開にすると同時に中佐の声が聞こえた。 『…全機、自由戦闘を許可する!!敵機を撃破せよっ!!国を、世界を守れっ!!…』 次の瞬間には街よりも真っ赤に燃える敵機が俺の照準機の中で砕け散っていた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加