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~ドーバー基地第1滑走路~
ヒュンヒュンヒュン…
空母『赤城』から発鑑した俺はブリテン王国の最南端の基地でフランク共和国(フランス)との間を区切っているドーバー海峡のそばにある『ドーバー基地』に着陸した。
風防を開けると欧州の空気がコックピットに流れ込む。
普段なら心地良く感じたはずだが今の気分は最悪だった。
「また戦わなくちゃいけないんだよな…」
俺は軍人に聞かれたら軍法会議ものの独り言を吐き捨てた。
それに対して俺が乗ってきた大和海軍の新鋭機、三式艦上戦闘機『飛燕』は元気一杯といった様子。
飛燕をタクシング(地上を走行すること)させて誘導路(滑走路の脇にある道)に入る。
するとハンガー(格納庫)の中から2つの人影が現れるのが見えた。
1人は170㎝後半で落ち着いた感じの奴で、もう1人は160㎝後半くらいの金髪で手を振っていた。
俺はハンガーに飛燕をとめた。
先ほどの2人が寄ってくる。
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