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俺はコックピットから這い出てコンクリート製の地面に降り立った。
「やぁ~♪ドーバー基地にようこそっ!!」
金髪がニコニコしながら言った。
着ているのはフリードリヒの軍服だが流暢なブリテン語(英語)だった。
「こちらでお世話になります。大和海軍中尉十六夜 橘香(いざよい きっか)です。よろしくお願いします。」
「俺はフリードリヒ空軍中尉ハンス=マルセイユっ!!よろしくなっ!!俺の事はハンスでいいよっ!!」
「分かりました。よろしくお願いします。ハンス。私の事はキッカと呼んでください。」
俺はフリードリヒ語(ドイツ語)で言い、ハンスと握手した。
「おっ!?フリードリヒ語話せるの?良かったなっ?ゲル?」
ハンスが直立不動を保っていた長身の少年に言った。
「うむ、そうだな。」
長身の少年は俺の方を向いた。
「私はフリードリヒ空軍中尉ゲルハルト=エールラーだ。大和国民は勤勉と聞いていたが、まさにその通りみたいだな。」
「いえ…ちょっと勉強しただけですからそんなに話せませんよ。よろしくお願いします。」
「その割には発音バッチリだな。よろしく。階級も同じだし、私の事はゲルでいい。」
俺とエールラーは握手した。
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