523人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
買い物を終え、会社の上司から聞いていた携帯の電波が入る場所へ向かってみた。
スーパーを出て約20分走ると目的地手前でメールの着信音が鳴り響いた。
近くの路肩に車を停め携帯を開くと大量の着信履歴、留守電、メール
出来る限りの人へ
『生きている』
旨のメールを返信した。
電話も掛けようと思ったが「只今大変込み合って~」とアナウンスが流れるばかりで全く繋がらなかった。
しかし先程メールを送ったばかりの中の1人、東京に住むおばちゃんから何度も電話を掛けている旨の「留守番・着信通知」メッセージが携帯画面に表示されていた。
相当連絡が取りたいのだろうし、何か情報が聞けるかもしれないと考え、こちらからも諦めずに何度も発信してみた。
20回くらい掛け続けただろうか、ようやくコール音が鳴った。
最初のコメントを投稿しよう!