それは突然に

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俺が座るとすぐに話し始めた 「とりあえず何からしりたい」 俺の考えを見透かした話し方に、たぶんコイツは全て知っている…そんな気がした。 「ここはどこだ、あんたは誰だ?」 俺がそう聞くとヤツは『ははっ』と軽く苦笑いしながら話し出す。 「まず俺は『トキ・アワード』だ。自己紹介は二回目だ…ここはセントレイアって世界だ」 二回目?そんなことはいい、そう思い口を開けたときだった。 「はぁち「地球ではない」」 ヤツ…トキが声を被せてきた。 ここでまた疑問ができた。もし本当に別の世界だとしたらだ…なぜ、トキは地球を知っている? 地球人の俺が知らない世界、セントレイアならセントレイアのトキも地球を知らないはず、そして俺はなぜここにいるか… 「まぁ難しい顔すんなよ。全部教えてやっからな……だまってきいとけよ、質問はその後な」 トキは俺の考えを顔からよんだらしく話し始める。
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