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その人影がはっきり見え始めたとき、それは起きた。
「おーい!たすけてく…」
ひゅんっと、俺の顔の横を何かが通ったきがした。
なんとなく頬に手をあてると、生暖かい赤い液体、血がながれていた。
「えっ……」
そして分けも分からず、もう一度その人をみると手をこちらに向け何かを呟いていた。
その瞬間、背筋が凍りつくようなゾクッとした感覚に襲われ反射的に横に飛び退いた。
すると、俺がいた地面から氷のトゲが何本も現れた。
「……まぢかよ…」
ヤバいと思い俺は近くにいた人…男とは逆に走りだした。
しかしその氷トゲが俺を追いかけてきた
そのうちのひとつが俺の足にささった
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