突然に

3/3
前へ
/24ページ
次へ
notside 蘭が眠ってしまった後もその男は蘭の部屋にいた。ただ蘭の頭を優しく撫で、その月の光で輝く銀の髪を弄びながら、微笑み蘭の耳元で男は小さく囁いた。 「綺麗だよ蘭。でももっと大きくなってさらに綺麗になったらもう一度会いに来るよ。」 男はそう言うと、蘭の小さな唇にチュっとリップ音をたててキスをすると、バイバイと言って蘭に背を向けて、窓から闇に溶け込むように去って行った。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

182人が本棚に入れています
本棚に追加