2人が本棚に入れています
本棚に追加
時は幕末動乱
その中をかけぬいた一人の男
沖田総司
病がひどくなってからは江戸の屋敷で横になる日々である。
トシさんや近藤さん達はみんな戦っているのに僕だけ寝てるわけにいかない。
何度も立ち上がろうとするが体はゆうことをきかない。
ちくちしょう。
息をきらせて起き上がると縁側でジッと見つめる黒猫と目があった。
「バカにしているのか?武士でありながら立ち上がれもしない僕を……」
黒猫は相変わらずジッと総司を見つめつづけている。
「このおー!」
刀を抜ききりかかり倒れた。剣は跳んでいき黒猫は消えていた。
情けない……。
最初のコメントを投稿しよう!