梅さきて

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時は幕末動乱 その中をかけぬいた一人の男 沖田総司 病がひどくなってからは江戸の屋敷で横になる日々である。 トシさんや近藤さん達はみんな戦っているのに僕だけ寝てるわけにいかない。 何度も立ち上がろうとするが体はゆうことをきかない。 ちくちしょう。 息をきらせて起き上がると縁側でジッと見つめる黒猫と目があった。 「バカにしているのか?武士でありながら立ち上がれもしない僕を……」 黒猫は相変わらずジッと総司を見つめつづけている。 「このおー!」 刀を抜ききりかかり倒れた。剣は跳んでいき黒猫は消えていた。 情けない……。
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