後輩

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始業式が終わり、午後は入学式。 本来準備をするはずである 生徒に加えて 何故か俺と璃子が入ってる。 理由は簡単。 峻が担任だとわかった瞬間、 俺等が異常に反応したから。 もちろん悪い意味で。 俺も手伝う代わりに 璃子の理科室行きが なくなったのだ。 誰かにお願いされると どうしても断れない。 璃子だと特に。 それが、自分の直したいところ。 リコ『あーあー。 峻ちゃんが虐めまーす。』 それ、マイクテストの代わりか? 辺りを見回してると思ったら 峻がホールにいないことを 確認してたのか………。 だが、残念。 峻「……誰が虐めるって?」 リコ『峻ちゃんでーす。』 後ろに峻がいた。 峻「それは何でだ?」 リコ「だってさー、峻ちゃんったら 理科室で説教し始めようと してたんだよ? あそこは恐怖の塊でしょ!」 途中からマイクの電源を切り、 本人に向かって 愚痴を言い始めた。 リコ「小さい頃だってさ虫を持って あたしを追い掛けたんだよ? ありえなくない? その時から峻ちゃん恐怖症だし。 2年目とかもう死んでるー。 意地悪過ぎだし。悪魔だー!」 峻「ほう。 いい度胸してんじゃねぇか。」 リコ「………え?」 そこで璃子は ようやく後ろを向いた。 峻「どーも。悪魔です。」 その時の璃子の顔は 恐怖しかなかった。 その後の数日間、璃子は峻に ネチネチ虐められていた。 .
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