Ⅰ.New Life

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へなへな~と腰が抜けてしまい、私は廊下に座りこんだ。 な、なんで…? なんでこんなところに ピエロがいるのーーーーー!?!?!?!?!? 「ぇっ?…ぇぇえっ!?」 半分パニックに陥っている私をピエロは怪訝そうに見つめる。自分がどうして驚かれたのかいまいち分かっていないらしい。 ああ、とピエロは気付いたようなしぐさをした。 いなくなってくれることを期待していた私の目の前で、ピエロはポケットからゴム風船を取り出した。 ピンク色の、長い風船。 ―――なぜ、今、風船? 私は唖然としてだだそれを見つめるしかできない。 キュッキュッ… ピエロは器用に風船をねじって何かを作っている。 ……何で、こんな変な状況になってるの…? ――風船ができた…らしい。 ………ピンク色の花。 ピンク色の花を私に渡すと、 ピエロは満面の笑みを浮かべ、その白い手で私の腕をとって立たせた。 ……もう、抵抗すらできない。 ピエロは一度私を見つめて、私をつれて何処かへ歩きだした。 ……歩きだしたとき、一瞬、ピエロが微笑んだように見えた。
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