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「あれ?風呂は?いいぞ、先に入って。カギかけてくれれば開かないから」
本当は、非常時用に開けれるけど……なんて邪な考えがいけなかった。
「駿一、ごめんなさい」
「ん?どうかした?トイレのドアでも壊したか?」
「……ちゃった」
「ん?何?」
「なっちゃったの!」
真っ赤な顔で半ばやけクソ気味に言った美佳。
トイレ→なっちゃった
男兄弟しかいないオレでもピンときた。
「まさか、メンス?」
「……メンス?」
「あー、生理のこと」
そこまで会話をすると、俯きながら、コクコクと首を振った。
マジか!!
タイミング良すぎじゃねぇかよ!!
オレの視界にお母さんからもらった箱が厭味ったらしく目に入った。
オレ、またもお預けらしい。
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