3月3日 雨

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「いいよ。寂しいけど我慢する。一人で枕抱えて寝るから」 わざと拗ねて言ってやった。 美佳がどう反応するか気になったから。 「…………」 え?美佳、反応なし? それが一番きつい。 「み、美佳?」 「あ、ごめんなさい。意外と甘えん坊な駿一なんだね」 「バーカ。本気にするなよ。寂しいのは本当だけど」 おやすみといい電話を切った後、オレは、詩織に電話をかけた。 「詩織。残念だけど、お前がくれたアレ。しばらく出番ないらしいぞ」 「えー、明日にでも感想を聞こうと押しかけようと思ったのに。また、お預けなんて、駿ちゃん、かわいそう」 ちっともかわいそうに思ってない楽しそうな声にため息が出た。 それから、本来の目的、ケーキ屋を聞いた。
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