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美佳が好きかわからないが、ガラス細工の置き物があった。
そこに、ハートが左右についていて、真ん中に小鳥がキスをしている置き物。
美佳にあげたいと直感的に思ったオレは、恥ずかしげもなくその雑貨屋に入った。
さてと、そろそろ美佳が家に来る時間。
本当なら、昨日、初めて繋がって、今頃、まったりと起きていた時間。
オレ達に障害はつきもののようで、これはこれで、楽しいのだが……。
美佳に、出掛けているから少し遅れると連絡を入れてから、家に帰った。
そういえば、合い鍵もまだ渡していないと気がついたのは、エントランスで待つ美佳を見つけた時。
「待たせて、悪かった」
と先を急ごうとした時、服の裾を引っ張られた。
「ど、どうした?」
ちょっと焦ったオレの声を聞いて、しまったという顔をして首を横に振った美佳。
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